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創業融資専門家コラム

2019.09.02
訪問介護事業所を開業しようと思ったら・・・  業種別シリーズ

訪問介護事業所を開業しようと思ったら・・・  業種別シリーズ

急速な高齢化が進んでいる日本で介護問題は深刻な状態にあるのは皆さんもご存知のことと思います。

これから労働者人口が減る中で、介護が必要となる方の人口は増えていくことが予想され、介護事業は必要不可欠と

なってきます。今回は訪問介護事業所を開設するにはどのようなことが必要になるのか、また業界の今や必要資金に

ついて見ていきたいと思います。

訪問介護事業所市場は今?

1、京都府内の事業所の状況は?

それぞれの表は京都府内の訪問介護事業所数とその利用者、また訪問入浴介護事業所の数とその利用者数を見た

グラフです。

 

(総務省統計局データ)

京都府内の訪問介護事業所の数は年々増加しています。しかしながら利用者数に関しては、ある程度固定されてきており

訪問介護サービスが一定数行き渡ってきていると思われます。

2、介護報酬の改定

2019年10月に実施予定の介護報酬改定は、経験・技能のある介護人材の確保が目的とされ、「介護職員の更なる

処遇改善を進める」内容となっています。介護報酬は平成24年からほぼ毎年改定されています。

2025年に団塊の世代が75歳以上になることも見越して、介護報酬の改定は続く見通しです。

3、保険外サービスや混合介護でサービスの拡充

介護保険サービスは、サービス内容が介護保険制度の枠内のものに限定されています。介護保険サービスが提供できない

部分は保険外サービスとなります。具体的には、趣味の為の外出介助や契約書の記入、クルマの清掃やペットの散歩などが

該当します。

これらのサービスを求める利用者と売り上げを確保したい事業者の思惑が合致したサービスが混合介護サービスと

いいます。

4、介護事業を取り巻く人材不足

厚生労働省が2018年6月に発表した「2025年に向けた介護人材にかかる受給推計」によると、現状のまま高齢化が

進み、要介護者数が増え続けると、2025年度には253万人の介護人材が必要になる見通しです。しかしながら、

そのときの介護人材の供給見込み数は215万人と約38万人の需給ギャップ(介護人材の不足)が生じることが予想

されています。現代日本の介護問題の解決のためにも、介護人材の養成・確保が強く求められています。

訪問介護事業所ってそもそも?

一般的な訪問介護

訪問介護とは訪問介護員(ホームヘルパー)が利用者宅を訪問し、食事・排泄・入浴などの介護(身体介護)や、掃除・

洗濯・買い物・調理などの生活の支援(生活援助)を行う事業です。

これらのサービスのほか、通院などを目的とした乗車・移送・降車の介助サービスを提供する事業所もあります。

利用料金は、利用者の所得金額により1割から3割と負担割合が変わります。

事業所としての収入は以下のように定められています。

   事業所の収入 (1回につき)
身体介護 20分未満 1,650円
20分以上30分未満 2,480円
30分以上1時間未満 3,940円
1時間以上1時間半未満 5,750円
生活介護 20分以上45分未満 1,810円
45分以上 2,230円
通院時の乗車・降車等介助 980円

 

入浴介護

訪問介護には「入浴」や「夜間」に特化して対応するタイプのものもあります。

訪問入浴介護は、利用者宅にて、利用者の身体の清潔の保持、心身機能の維持回復を図り、利用者の生活機能の維持や

向上を目指して実施されるサービスです。看護職員と介護職員が利用者の自宅を訪問し、持参した浴槽を使って

入浴介護を行います。

事業所の利用料金は以下のように定められています。

  事業所収入(1回につき)
要支援1 8,450円
要支援2 8,450円
要介護1 12,500円
要介護2 12,500円
要介護3 12,500円
要介護4 12,500円
要介護5 12,500円

※全身入浴の場合

夜間対応型介護

夜間対応型訪問介護は、夜間帯に訪問介護員(ホームヘルパー)が利用者宅を訪問し、介護サービスを提供するものです。

夜間対応型には定期巡回と随時対応の2種類があります。

【定期巡回】

夜間帯(18時~翌日8時)に定期的な訪問を行い、排せつの介助や安否確認などのサービスを提供するものです。

【随時対応】

ベッドから転落して自力で起き上がれないときや夜間に急に体調が悪くなった時などに、訪問介護員が訪問し介助します。

必要に応じて救急車の手配などを行います。

利用料金は以下のように定められています。

  事業所収入
基本夜間対応型訪問介護 10,090円/月
定期巡回サービス 3,780円/回
随時訪問サービス     (1名による訪問の場合) 5,760円/回
随時訪問サービス      (複数名による訪問の場合) 7,750円/回

訪問介護のサービスとは?

訪問介護には「生活援助」と「身体介護」があります。

【生活援助】

日常生活を送るうえで必要不可欠な家事について、利用者本人が1人ではできない部分を支援するものです。

(例)掃除、洗濯、調理、買い物、衣服の整理、ベッドメイキングなど

【身体介護】

利用者が日常生活において行う動作の介護、身辺の介護、生活の介護を行います。

・動作介護・・・起床、就寝介助、体位変換、採尿パックの交換、水分補給、服薬介助など

・身辺介護・・・歩行、更衣、部分浴、入浴の見守り、整容、口腔ケア、洗面、排せつ介助、おむつ交換など

・生活介護・・・食事介助、全身清拭、洗髪、入浴、シャワー介助、特別食事の調理、外出、通院介助、痴呆性高齢者の

見守り的介助など

 

以下の項目は、訪問介護の対象にはなりません。

・利用者本人以外の家族のためのサービスや、家族が行うことが適当と判断されるサービス

・ホームヘルパーが行わなくても日常生活に支障がないサービス

・日常的に行われる家事の範囲を超えるサービス

(例)利用者以外の人のための洗濯、調理、買い物、布団干し、掃除、来客応対、洗車、草むしり、ペットの世話、

大掃除、家具などの移動、窓のガラス磨きなど

訪問介護の現場では、サービス対象に含まれるものと含まれないものとの区別が難しいケースが多くあります。

事前に対象となるサービスを明確に定義して、利用者や利用者の家族などにも周知する必要があるでしょう。

業務の実施に際して、利用者やその家族などの第3者にケガや物の損害を与えてしまった場合に備えて、賠償責任保険へ

加入しておくと安心です。

訪問介護に必要なスキルは?

サービス提供者には、次のいずれかの資格が必要です。

  1. 1、介護福祉士
  2. 2、実務者研修修了者
  3. 3、旧・介護職員基礎研修課程修了者
  4. 4、旧・ホームヘルパー1級課程修了者
  5. 5、3年以上介護などの業務に従事した介護職員初任者研修課程修了者(旧・ホームヘルパー2級課程修了者を含む)

 

ケアマネージャーや医師からの利用者紹介が重要となりますので、実績を作り利用者からの評価を上げて、紹介をして

もらえるようネットワークを構築できる営業するスキルが求められます。

利用者へのサービスや施設の案内をホームページで発信している事業者がほとんどですので、選ばれる事業者になる

為には、ホームページの作成もしておきたいです。

保険請求事務は、複雑なことが多いため制度を熟知し、請求ソフトを使いこなせる人材も必要となります。

 

訪問介護事業所を開業する場合は、事業者が各都道府県の介護保険担当部署にて認可申請を行います。

認可基準の詳細や申請時の提出書類などについては、都道府県で異なるので、事前に登録窓口で確認する必要があります。

開業資金と損益モデルは?

1、開業資金は?

訪問介護は必ずしも広い事業所を必要としないため、通所介護と比べ初期投資を低く抑えることができます。

実際に支援させていただいた一例を見てみたいと思います。

例)借家を利用して事務所開設をされた方の例

事務所初期費用 120万円
事務所改装費 20万円
事務用品リース費 30万円
車両リース費(2台分) 30万円
合計 200万円

 

2、損益モデルは?

売上計画

1回あたりの収入 4,500円
月間訪問回数 216回(1日8単位×27日)
月間売上 972,000円
販売管理費 877,600円
内人件費 777,600円
内諸経費 100,000円
経常利益 94,400円

 

以上です。

詳細なシミュレーションを作りたいとご希望の方はぜひ一度お問い合わせください!

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